絵描きの篝火

絵描きの光となる情報や、絵を鑑賞する方へ向けた画家からのメッセージ

完成なんて無い?絵のゴールの決め方に悩む人へ【絵の上達ヒント】

こんにちは、木炭とパステル画家のクロマトです。
今回はこんなお悩みを抱える絵描きさんへ、ヒントになるような情報のプレゼントです!

●絵はどこで完成にしたら良いの?
●終わりがわからなくてつらい

私の経験からお答えさせていただきます!

 



【絵に完成なんて無い】

 

正直、作品制作に完成などありません。
画材によっては、紙が弱って物理的に描けなくなる事もありますが

私は、白紙こそが完成型だと思っています。
まっさらでゼロの状態、そこに私たちは1,2,3と足していき
完成された白紙を汚して、未完成にしていくのです。
だから描けば描くほど、どんどん終わりがなくなっていき
私たちは思い悩んでしまいます。

極端な話、一生ひとつの作品を制作し続けられてしまうのです。
そこで、「どこまで足したら完成」というラインを決めてみませんか?

 

 


【制作時間を決める】

 

終わりが無いなら、作っちゃおう!という案です。
1時間で完成!とか
1日で何が何でも完成にする!
という、「時間制限を設けてしまう」方法も有効です。

私の場合ですと、ひとつの作品あたり12時間まで!と決めています。
先ほどもお伝えした通り、ゼロに足し続けるのが私たち絵描きなので
完成までの時間が決められている事で安心できる部分もあるでしょうし
制作時間が決まっているからこそ、オーバーしないように頑張る事もできます。
実際、美大予備校では時間制限が設けられて課題を行っていました。

↓こちらは「4時間まで!」と決めて描いた2014年の作品です。

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【自分に送るいいね】

 

もう一つ、完成ラインを決める案をお伝えします。
自分の作品に、「自分にいいねを押せるか」というゴール地点の設置です。
私たち絵描きは、完璧主義者である事が多いと思います。
もっと完璧に!もっと完璧に!
その感覚自体はとっても素晴らしい事だと思いますが
完璧を求めるあまり延々と制作が続いてしまったり
かえって全体のバランスが崩れていってしまう事もあります。


楽しく飲める、ほどほどのお酒
美味しく食べられる、多すぎない食事
絶妙に崩れない程度のジェンガ
そのようなバランスが大切になってきます。

そこで、ある程度制作を進めたら一旦絵から離れてみてほしいのです。
外出したり、YouTubeの動画を見たり
そのあとにちらりと自分の作品を見てみてください。
この時、集中して描いている時よりも客観的になっていると思います。


ちらっと見て「自分にいいね」が押せるか想像してみてください。
SNSに投稿するのであれば尚更ですが
ちらっと見て良い感じのバランスを保っている事も重要なのです。
そこでもし、自分が自分にいいねを押せるなら
そこを完成のラインにするのも面白そうですね。

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